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ミツモチ山で行方不明の小学児童発見

  • jrdaurayasu
  • 2006年6月21日
  • 読了時間: 3分

出典:朝日新聞

「栃木で山登りの小学校6年生、無事保護。」

6月20日から22日にかけて、テレビや新聞で大きく報道され、記憶に残っている方も多いと思います。

墨田区の小学校の野外体験活動で、栃木県にある標高1248メートルのミツモチ山に登山中、行方がわからなくなった小学生が、午後9時間ぶりに無事保護された事件でしたが、意外なところで、浦安と関わっていました。

20日の夕方から、テレビで『登山中に小学校6年生が行方不明。』と繰り返し報道されていました。夜のニュースで、捜索の一時中断を知ったNPO法人「日本救助犬協会」理事の西原さんが、今ならまだ助けられるのではと、栃木県警に電話で救助犬の捜索の必要性を問い合わせたところ、午後10時に矢板警察署から出動要請があり、救助犬5頭と隊員7人が急遽駆けつけたとのことです。

朝になるのを待ち、二手に分かれて捜索を開始。約2時間半後の午前8時20分に、深夜から早朝にかけての大雨のなか、泥まみれで衰弱していた小学生を、西原さんと愛犬の災害救助犬サンドラが発見し救助しました。

すっかり時の人になった西原さんほか、役員4人が7月5日に市長室に来られ、話を伺って、捜索に出動した救助犬と隊員の訓練場所が、実は浦安だったことを知りました。

協会と浦安のつながりは、協会が訓練場所を探して苦労していると知った、今年の3月のことでした。

浦安で万が一の時にも出動してもらえればと、日の出地区の墓地公園の奥で訓練が始まったのが4月で、以来毎週日曜日の午前10時から午後3時まで、愛犬家が埼玉や神奈川からも駆けつけ、内容の濃い訓練が毎回10頭以上の参加で行われているとのことです。この場所で訓練を受けた救助犬が、今回大活躍したのです。

警察犬と災害救助犬の違いは、犬の鋭い嗅覚を活用するのは同じですが、臭いをかぎつけ追跡するのが警察犬で、人間が緊張した時など異常事態で発する汗などの特殊物質を嗅ぎ分け、生きている人に反応するのが災害救助犬だそうです。

「災害救助犬」は、人間大好き、遊ぶことも大好きで、好奇心旺盛な犬の特性を活かし、一般の家庭犬を訓練し、年一回の審査会に合格した犬で、現在34頭が登録されています。

訓練を受け登録された犬たちは、最近では老人ホームなどの施設を訪問する「セラピー犬」としても活躍して大変喜ばれているそうです。

現在、市内で訓練を受けている犬はいないそうですが、関心のある方はぜひ協会(電話:03-3385-3451)に問い合わせしてほしいとのことです。

なお、9月3日の日曜日に富岡中学校で開催される防災訓練にも参加する予定です。

浦安市長 松崎秀樹

(広報うらやす第817号 2006年8月1日号に掲載)


 
 
 

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